導電性着色シリコーンゴムのための機械的特性維持可能な帯電防止剤


TUBALL™単層カーボンナノチューブなら、多層カーボンナノチューブやカーボンブラックなどの他の導電性添加剤とは異なり、最終コンパウンドの機械的強度や色を損なうことなく導電性シリコーンを製造することができます。

TUBALL™ カーボンフィラーの中で 最も優れた導電性

その高い電気導電性、強度、柔軟性といったユニークな特性により、単層カーボンナノチューブは、非常に低い添加量であっても、エラストマー材料全体に導電性強化ネットワークを形成します。その結果、導電性添加剤として単層カーボンナノチューブを使う事により、要求通りの電気導電性を実現できるだけでなく、本来の色を保ちながら機械的強度を維持あるいは向上させることができ、粘度を犠牲にしたり、製造工程の大幅変更を行ったりする必要もありません。

TUBALL™ MATRIX含有導電性シリコーン

既存品TUBALL™ MATRIX

体積抵抗率

< 100–108 Ω·cm

< 100–108 Ω·cm

導電性フィラー含有率

30–70 重量%

0.5–5重量%

機械性強度を保持

不可

着色

不可

調節可能な体積抵抗率

ナノチューブの取り扱いを簡素化するために、OCSiAlは、高品質の単層カーボンナノチューブが予備分散された TUBALL™ MATRIX シリーズを開発しました。TUBALL™ MATRIXは、標準的な生産設備で、導電性シリコーン内に単層カーボンナノチューブが良好な状態で分散されるよう設計されています。最終コンパウンド中の導電性添加剤添加量、加工条件、他の配合材料を調節することにより、体積抵抗率を<10~1010 Ω·cm の範囲内で達成することができます。

単層カーボンナノチューブは、シリコンコンパウンドに電気導電性と柔軟性が要求される電子機器や航空宇宙産業分野で広く応用されており、ケーブルアクセサリー、コネクタ、ガスケット、電極、環境制御システムなどに利用されています。

TUBALL™単層カーボンナノチューブが LSRRTV、またはHCRシリコーンにもたらすメリットは、

  • 帯電防止性、静電気放電および導電性
  • 柔らかさも含む機械的特性の維持または改善
  • 未架橋コンパウンドのレオロジーを維持
  • ESDコンパウンドの色選択の自由
  • 標準設備による加工・混錬

現在、OCSiAlはシリコーンに対応する担体の異なる各種TUBALL™ MATRIX製品を提供しています。シリコーンコンパウンドの種類、要求される抵抗率レベルや機械的強度に応じて、適切なTUBALL™MATRIXをお選び下さい。

適切な添加剤を選択するにあたり、製品の詳細についてのご質問は、以下の製品カードをクリックするか、または、お問い合わせください。


TUBALL™ for silicones and latexes

ProductCarrierCompositionTarget systems
LSRHCRRTVPSA (silicone)NR latexNBR latex
TUBALL™ MATRIX concentrates (Black flakes paste @ standard dosage 1.5%–6%)
601PlasticizerPolydimethylsiloxane
602PlasticizerSiloxanes and silicones vinyl group-terminated
605PlasticizerSiloxanes and silicones vinyl group-terminated
PlasticizerPolydimethylsiloxane + zinc chloride
(CAS-No. 7646-85-7) + zinc oxide
(CAS-No. 1314-13-2)
PlasticizerDimethyl, methylvinyl siloxane
TUBALL™-based suspensions (Black liquid @ standard dosage 0.05–0.1 % of active content in latex)
latexWater + anionic surfactantWater + anionic surfactant (sodium salt of polynaphthalene sulphonic acid)


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